乳房をなくすことの喪失感の大きさと乳房再建への道のりについて

15年前、右胸に乳がんを発症してしまいました。
その時ステージ2の段階で、自身の命を守るには乳房の全摘出を行うしかないと主治医に宣告されました。
当時の私はまだ女ざかりであり、女性の象徴である胸を失ってしまうことの喪失感には耐えられないと感じていました。
胸を失うぐらいなら、このまま命を終わらせてもいいという覚悟を持っていましたが、まだ4歳の我が子と愛する夫を残してこの世を去れないという思いが勝り、右胸と引き換えに自分の命を守りました。
しかし、やはり胸をなくした喪失感は想像を絶するほどの大きさで、傷跡を直視できないほどの悲しみと無念さに何度も一人で涙を流したものです。
この姿を夫には見せられない、もう女としても見てもらえないのではないかという恐怖心も抱くようになり、夫と顔を合わせないようにするため実家に帰省して距離を置くようにもなりました。
そんな私を心配した姉から、乳房再建手術を受けてみたらどうかと提案を受けて強い興味を抱きました。
乳房再建は症例によっては、公的な健康保険が適応されることがわかり、主治医に相談をして手術を行っている医療機関を紹介してもらいました。そのあとすぐに再建手術を受け、元のような乳房を手に入れることができ、コンプレックスから開放されて現在に至ります。
今は以前のように自信を取り戻して、夫と子供と3人で幸せな日々を送っています。